小論文模試の上手な使い方
9月に入り高3生は年内入試組の出願が始まり、早い人は校内選考通過、今週末から入試が始まります。
年内入試の試験内容は基礎学力テスト・小論文・事前課題(小論文が多いです)・面接といった具合です。
当然志願理由書も含まれますので文章作成の質が求められます。
年内入試受験者で高校の小論文模試を受けている人は毎年2割くらいです。
1か月後くらいに模試の添削が返却されますが、春先に行う模試+志望校確定前ということで書き直しをする人はいませんね。
実際には返却された小論文を見せてもらい夏からの指導で「この生徒さんはどこをどのように改善してもらおうか」と考えるための素材になります。
小論文模試の上手な使い方としては「他の人にも読んでもらう」ことが一番です。
その上で「癖」を直して文章構成方法を教わった上でもう一度書き直してみるから始めましょう。
最初から上手に書ける人はいませんので書き直しと添削を繰り返すことになります。
ある程度構成と表現方法が理解できたら、次は志望校別の過去問や類似問題で書いてもらい再び書き直しと添削を繰り返します。
この段階では志望学部学科、職種に関しての専門知識も深めてもらいますが、知識が深まらないと論理展開の部分がワンパターンしか書けないということも起こりますのでかなり忙しくなります。
文章は書いた分だけ上手になります。
同時に自分で書いたものに関しては「完璧になる」まで書き直すことで文章推敲力も一気に高めることができます。
ここでのポイントは「時間を空けないこと」。
明日書き直そうと思っていると次の課題に移ることができないので様々なテーマに触れることが難しくなっていきます。
教室では過去年度に小論文を書いてもらい添削したあと2名だけ書き直さない人がいましたが残念ながら総合型選抜では不合格になりました。
一般で合格したので結果としてはOKでしたがもったいないと感じています。
他にも1名、こちらも小論文がうまく書けずにII期の総合型選抜で合格した人がいます。
小論文に関しては高校生の場合は専門知識は必ず暗記するくらいにしておく、周辺知識に関してはある程度は持っておくと良いのですがなかなか難しいとは思います。
文章表現力を向上させるヒントとしては「本を読む」こともお勧めしています。
実際に(良い)文章を読むことで自分の文章作成の際に役立ちますのでスマートフォンだけではなく時間を作って本を読んでみることも大事です。
本の種類は特に問いませんので自分で興味のある分野で探してみましょう。
※イベントやキャンペーンは教室ごとに異なります