大学入試は年々辞退者が減っているという現実
夏期講習は前半後半でいう後半に入っています。
皆さんほぼ予定通りスケジュールを消化しています。
夏は「スケジュール通り学習できるか」が非常に重要になります。
課題等まだ終わっていない人、受験勉強が遅れ気味の人は早めに遅れを取り戻しましょう。
今年6月に実施した大学入試説明会で「今年度入試は定員充足率の関係で昨年度と同様厳しくなると考えています」と参加者の皆さんにお話ししました。
これは年内入試での進学者が総合型選抜を中心に増える(特に中堅校以下)、系列校進学者が増えていくことをデータで調べた上での話でした。
今回は実際に各大学の「一般・共テ利用」での合格者・辞退率をリセマムの記事および大学側が公表しているデータ等も関連付けながら整理してみました。

2023年度からはそれ以前の「1学年の定員に対する定員充足率」から「4学年での(※6学年もあり)定員充足率」に基準が変わりました。
全体的な辞退率は漸減傾向にあります。
ただし人数で見ると2025年度は2023年度から合格者が13,000人減、辞退者数が12,000人減となっています。
特にMARC以下に関しては2025年度から合格者の絞り込みと辞退者減が同時に起きています。
辞退者が少ない=繰り上げ合格が出にくいと考えることができます。
上智大学はしっかりデータは出していますが年々追加合格者数は減少していることが分かります。
また複数校・学部学科合格者も辞退しますので全体的に辞退者数が増えることも考えられますが、これは毎年同じ状況です。
結果としてその下に位置する大学の合格で決まる人が増えることが予想できるという考えです(もしくはもう1年頑張るかです)。
以上が合格者数と辞退数減少からみる大学入試ですが、今年度から実施校が増える学力検査を伴う年内入試についても触れておかなければいけません。
今年度新たに24校が学力検査を伴う年内入試を実施しますがほとんどは中堅校となっています。
目的が早期に入学予定者を確保する、学力の担保を求めるということは想像できますが、実際には上位校を一般選抜で受験する生徒が対象であり(そうでない場合は従来の総合型選抜と公募で受験します)年内合格後の2か月3か月の一般選抜での志望校とのギャップが大きすぎるのではないかという懸念を抱いています(志望校がマッチングしていれば問題ないですが)。
関西方面だと公募併願で決まった人が年明けの入試をパスするという話はスクール・ワンの先生方からよく伺っていますが、首都圏で同じことが起きるかというと現時点では何とも言えません。
今まで掲載しているデータは在籍している生徒の皆さんにはより詳しいものをお渡ししています。
大学進学に向けてご検討されている生徒保護者の皆様にはご来室いただければ教室の案内をさせていただいた上で資料をお渡しさせていただきます。
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