入室時にスマホ1日6時間以上の人は毎年います

今日はスマートフォンの話です。

教室には毎年高3生が春からこの時期にかけて多く入室されます。

最初に聞くことは「志望校」と「スマートフォン(タブレット含む)の1日の使用時間」。

毎年「6時間以上」と申告する人がいますが、「ゲーム・動画」で時間を取られている人がほとんどです。

過去最高記録は1日10時間でした。

ほとんどの人は学年順位は後ろから数えた方が早い状態です。

勉強せずにスマートフォンをいじっているのと、学校の授業中にタブレットで動画を見ているという猛者もいてしかも全員男子という条件まで付いています(スマホゲームはRPG系もあるので男子率が高いのかもしれません)。

結論から言うと皆さん1か月程度で依存傾向は少なくなり第一志望校に合格しています。

入室する人は「何とかして今の状況を変えたい・志望校に合格したい」と思っています。

入室時の面談で最初に聞くことは「どうやったら合格すると思う?」ですが、これは皆さん「頑張って勉強する」と答えますね(確かにそうなんですが)。

次に「何をしたら落ちると思う?」と聞くと皆さん「スマートフォンをいじる」と100%の確率で答えます(なんだわかっているじゃないと思います)。

大事なのはここから。

「受験で使用する科目」は私大の場合、文系理系問わずほぼ3科目ですので「受験までの学習スケジュール(合格プログラムと教室では呼んでいます)」を一緒に作成します。

受験までどの順番でテキストを使用するか、それぞれをいつまでに終わらせるか、1週間単位で何ページの学習が必要かという形で大→小へと細分化していきます。

たとえば理系数学で青チャート数IAIIBCまで例題を解いていくと数Bと数Cは数列とベクトルに絞り込んでも約880題。

3月から7か月、9月末終了を目標にすると125題/月、30題/週とざっくりとした数字が出てきます。

実際には1学期は学校の定期テストもあるのと、各自苦手な単元は進みが遅くなる傾向にありますのでしっかり理解しながらペースを保つこと自体はかなり大変です。

今は数学のみを取り上げていますが文系理系ともに英語(英単語・文法・長文)も必須になりますしあと1科目もスケジュール通りに進めることを考えると実際にはかなりハードスケジュールになります。

各週の学習範囲の割り振りと1週間の各曜日の学習科目は生徒自身に考えてもらい、その通りに学習できているか毎週チェックします。

ガチガチ管理にはしませんが授業時にはしっかり進行と理解度をチェックしています。

問題は遅れ気味な時で「このくらい遅れているけど今週来週で調整して遅れを取り戻します」と答えてくれれば大丈夫。

基本的に「土日は予備日にして遅れがある場合や不安なところをもう一度復習し直してください」というスケジュールにしてありますので、毎週の調整は可能な状態を作っています。

1週間びっしりと学習スケジュールを組んだ場合、遅れが出ると調整する時間が無くなるので基本的にはお勧めはしていません。

ただし土曜日に何かの科目をスケジュールに入れる人はいますね。

ここからは「スケジュール通り進める」ことが各生徒の目標、そして合格のためのプロセスになります。

勉強を始めるとスマートフォンを触る時間は普通に減っていきますのでこの時点で目的の半分は成功です(スマホをやめれば落ちないが実行できていますからね)。

家だと誘惑が襲ってくる場合は自習に来ている人が多いです。

早い人で総合型選抜、皆さん年明けには第一志望校に合格していますが「スマホ1日6時間以上」の人は一般での合格がほとんどです。

ただしピンポイントで志望校を目指すので3月にかかる人もいますが皆さん志望校・学部学科に合格しています(学年後ろから2位の人もいましたがちゃんと合格できること自体すごいです)。

ちなみに皆さん公立中堅校在籍でした。

「何をいつやるか」がわかると普通にできるようになっていき受験にピークを持っていけるのですごいと思います。

ですから最初の面談時に「スマートフォンは1日7時間触っています」と言われても10時間の人もいたのであまり驚きません。

「きちんとやり切れば合格できます」と答えています。

メンタルヘルスも重要ですので「夏は1日10時間」よりも「1日8時間で疲れたら休む」勇気も大事です(実際12時間やってバテた人がいるので要注意です)。

自己責任にはなりますが大学に入れば勉強も遊びもしっかりできますので「受験はスケジュールを組んだ上で」で対応しましょう。

Microsoft PowerPoint - 駅ポスター (赤薄黄).jpg

京進の個別指導 スクール・ワン 鎌取教室ページを見る

※イベントやキャンペーンは教室ごとに異なります

投稿日:2025.06.20