大学年内入試の最強の学習教材は新聞
僕は忙しい時でも新聞は必ず読むようにしています。
1面にはトピックと天声人語などのコラムが掲載されていて、政治・経済・スポーツ・テレビ・地方記事・その他記事へと続きます。
最近の入試では天声人語からの出題は減っていると感じますが、以前は高3生に要約を行ってもらうこともありました。
新聞購読料も値上がりして購読数は減っていますが紙媒体で得る情報は様々なニュースを総合的に判断して考えられるメリットがあります。
例えば「なぜアメリカはLGBTQ+に逆行しているか」や「イスラエルとイランの間の戦闘にロシアが仲介に入ろうとしている理由」などが最近のトピックとして挙げられます。
AIで答えを求めるのが現状では一番手っ取り早いのですが「なぜそうなっているのか」を整理して考えるプロセスが省かれるので自分で考えたいところです。
好みはあるかもしれませんが池上彰氏の書籍なども基礎知識を持つためには良い本だと感じています。
新聞だけではどうしても整理して考えがまとまらない場合はある程度の知識を持っておくことも必要になります。
その上で新聞を読んでみる。
ただし一回読んだだけでは理解できないことも多くあります。
毎日読んでいくと時系列で報道されるのがニュースですので「今こういう状況なんだ」と全体的な流れが徐々に見えてきます。
「なぜそうなっているか」を考え「整理して自分の言葉でまとめてみる」ことは実は小論文の練習としては最適です。
特に総合型・公募で受験を考える場合、「論理的に考えて意見を述べる」ことは面接でも役立ちます。
もちろん想定問答を繰り返し行うことで対応もできますが、想定外の質問が出た時にその場で判断して答える力がつくと言って良いでしょう。
当然小論文などでもパターン化されたもの以外が出題された場合には「論理的に考えて意見を述べる練習」をしておくと対応しやすくなります。
科目試験以外での「入試大学年内の最強の学習教材は新聞」と言えます。
学校の授業でサーフェイスやクロームブックを使っているケースも多くなってきましたが、問題も画面上のデジタルだと全体的な理解が難しくなります。
数学なども画面上で計算して答えるのですが便利な一方で記録として残らない点は不便だと見ていて感じています。
デジタル化に関しては教室でも積極的に活用していますので否定はしませんが、中学生の英語の授業で本文書き取りを行わせるとペンと紙だけで学習するのですがかなり集中できていることがわかりますし生徒自身も「集中できた」とコメントしています。
良いものは取り入れる、そして以前からある物(新聞など)も活用する、そうすることで効果は増すと考えています。
※イベントやキャンペーンは教室ごとに異なります