AIを使う前に頭を使いましょう
僕は推薦入試対策の予想問題作成などでAIを積極的に利用しています。
もちろんAIにも間違いはあるのでチェックは欠かせませんが仕事の効率は格段に良くなりましたので、指導などを行える時間が増えています。
プロンプトを適切に入力すればかなり精度の高い問題を作ってくれますね。
ただし生徒の書いた文章のチェックは自分で行います。
学校で行ってくれる小論文模試にも言えることですがアドバイスは書かれていますが、具体的に「この表現はこういう表現にした方が良い」ということに関してはおそらく修正箇所が多くなることと、その生徒の書いた文章の意図するところが分からない場合があるのでそうしても「アドバイス」にとどまってしまいます。
僕の場合は徹底的に直します。
もちろん書き方を指導した上での対応ですが、最初から上手に書ける人はいないので直しながら文章作成能力を高めていってもらい、並行して専門・周辺知識を深めてもらう形をとっています。
これはまだAIにはできないことだと思います。
中高におけるAIの活用ルールに関してはまだ統一したものはありません。
英文スピーチ原稿もAIで作成して発表するので高校生が考え付かないような表現が出てくる、提出課題もAIで作成して結果みんな同じ内容だったなど生徒から聞くと面白い話は多く出てきます。
ちなみに僕も相談は受けましたが「分かりやすい英語で説明した方が印象に残りますよ」とアドバイスしました。
少し内容からそれますが英検ライティングの要約と意見論述の指導でも「難しく書かなくていいですよ」とアドバイスしたら一気に読みやすく論理の通った文章になりました。
AIが存在している以上、上手に付き合うことは大事です。
AIの考えた文章が自分の意見にならないように意識することは特に求められますが、これはAIが蓄積された情報を収集分析して多数派の意見を記す傾向にあるからです。
あるテーマに対してAという意見、Bという意見があって当然ですので「自分の考えを文章化できる」ことがまず大事、AIを活用するのはその上でと考えるべきでしょう。
「自分の考えを文章化」するためには「論理的な構成で考えることができるか(AだからB、BだからC、したがってAだからCになるみたいにシンプルなものです)」「それを適切な言葉で表現できるか(話し言葉ではなく書き言葉で)」が大事です。
これはAIにはできませんので自分の頭で考えなければいけません。
スピードはAIには劣りますが、積み重ねて練習していけば上手に書けるようになることも事実です。
ですからAIを使う前に頭を使いましょう。
※イベントやキャンペーンは教室ごとに異なります