公立高校が併願可能になると

今回は高校入試のトピックから。

公立高校の併願が検討されています。

教室でも公立高校のみ受験という人が数年に1名いますがランクは落として確実に合格できる高校を選んでいます。

各高校の基準点をクリアしている状態で第一志望校から順に決まっていく方式になると、公立高校志望の生徒さんは間違いなく選択肢が広がるので受験しやすくなります。

高校無償化も今年度からスタートしていますので公立の定員割れを防ぐという観点からも、各地の高校は少子化で今後統廃合が進む可能性はありますが学習場所の確保という点では良い情報です。

ひとつだけ心配な点は「第一志望校でなかった場合に公立ではなく私立を選ぶ人が一定数出る」という点です。

教室に通う保護者の方や各種検定でお申し込みに来られる保護者の方と話す機会が多いのですが、「私立の方が環境がよさそう」という意見を聞くことは正直多いです。

千葉県の場合は東京などと異なり私立高校の数はそれほど多くありません。

また高校の偏差値50台の公立に進学する生徒のレベルに対応する私立高校が実はそれほど多くない、あっても特進コースが多いという点です。

特進コースに関しては一般選抜での大学進学が目的のため指定校推薦が使えないなどの制約を設けている高校が多いです。

保護者の方も知らなかったというケースはありますので説明をするようにしています。

同時に私立中堅校に関しては定員超過現象が起きているため併願推薦を無くして一般受験にしている学校も複数あるのと、評定基準自体を高くして併願が難しくなっているケースもあります。

話を戻しますが、公立で第一志望に通らなかった場合は当然第2志望・第3志望と上から下に降りていくのですが、玉突き状態で上位→中位→下位となります。

通知表の成績と合わせた評価になると考えますが、どの層でも「第一志望校に通らなかった時は私立に進学する」可能性があり、単純に玉突きではなく定員を割る恐れは残るということになります。

現時点でまだ構想であり具体化はこれから行われていく話ですが、「もしそうなったら」を想定して考えておくことは非常に大事です。

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投稿日:2025.04.25