大学入試にボランティアの実績は必要か
今回は「大学入試にボランティアの実績は必要か」という話を。
実はこの話は各種推薦入試を希望される方から毎年相談を受けるテーマです。
結論からいうと「実績作りで無理にやらなくても良いです」と答えています。
探せば「ビーチクリーン」など色々なものは出てきますが皆さん考えることはほぼ同じですし、「そういうのもありますよ」と説明はします。
僕も応援しているラグビーチームの縁でスタジアムのある地域での早朝の清掃活動に10回ほど参加しています。
目的は「お世話になっているグランドのある地域に恩返し」ですね。
ボランティアとは本来見返りを求めないもので夏は汗だらけになりますがそれはそれで水分補給だけ気を付けていれば気持ちの良いものです。
ではなぜ「無理にやらなくても良いです」と答えるかというと、高3になってボランティアを始める=実績作りというのが安易に思えるからです。
「例えば町内会の側溝掃除など清掃活動には参加したことがありますか?」と聞くとほとんどの人は参加していますので「そういうのがあれば大丈夫です」と答えています。
昔1名ですが「18歳になったら献血する」と決めている生徒がいましたが、18歳になる以前から決めていたことなので特にコメントしませんでしたしよく考えてると思いました。
ある生徒はこども食堂の手伝いをしていましたがもちろん自分の意志で動いていたものです。
受験生がボランティア活動の実績にこだわるのには理由があります。
まず以前のAO入試から総合型推薦になってから「ポートフォリオ型入試」というものがクローズアップされるようになりました。
分かりやすく言うと・学内の勉強・学内の課外活動・学外の資格検定・学外での活動内容の4点で実績を書くものです。
この中で「学外での活動内容」がボランティアなどに相当するものです。
ですから皆さん何もやったことがないと気になって相談されることになります。
ただし近所でやっている清掃活動も立派な課外活動ですので、それについて書けばよいですよと答えています。
大学によってはポートフォリオに自己評価を付ける場合もありますが、そこは「正直につけてください」とアドバイスしています。
ABC評価ですべてAですと答えるのではなくあくまでも「自己評価」ですので「この部分はこういう風にすればもっと改善することができた」という考えでBでも構わないと話しました。
実際に受験結果は合格ですので正直に自己分析して評価することが求められます。
部活で忙しい、習い事で忙しいという人は現実問題として学外の活動は行えない場合があります。
それに対してはきちんと理由を説明できれば不利になることはないというのが今まで受験生を指導してきた経験上言えることです。
前述のように細かいところまで入試対策は行っています。
実例を挙げながら説明を行わせていただいていますので、今の入試がどうなっているかお知りになりたい場合は 043-293-6861 中川(なかがわ)までお気軽にお問い合わせください。
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