推薦入試で合格できないケース
先週まで合格事例を書いてきましたが今日は「推薦入試で合格できないケース」について述べたいと思います。
鎌取教室の推薦入試合格率は 116/125名=92.8% (推薦不合格の9名も一般で全員合格しています)と全員が合格はしていません。
不合格者には共通した特徴があると言えます。
・小論文課題を書き込まない
一番多い原因は「小論文を書き込まない」です。
推薦入試で小論文が課されている場合少なくとも1か月以上前からの準備(2か月前が多いですね)は行うのですが、必ず「小論文は書いていくことで上達する」ことと「添削されたらすぐに書き直して持ってきてください」の2点は伝えます。
問題は書き直してこない、または1週間経ってから持ってくる人がいることです。
これは実際ご家庭にも電話して(こういうことで電話したくはないのですが)お子さんに伝えてもらいますが、改善は難しいです。
「小論文は何とかなるさ」と作文みたいに考えていると当日出題される課題についての知識が不足しているため、そして文章表現力が高まっていないために他の受験生との差はつかない、または逆に差が開くことになります。
・面接練習が不完全
面接は推薦入試の大きな要素を占めます。
大学により異なりますが種類審査が10%としたら残りは小論文・面接で各45%だと考えても良いでしょう(大学により異なります)。
面接重視という大学もありますので事前に想定される質問に対して答えきれるように原稿を用意して覚えておくくらいの準備は必要です。
教室では30くらい質問内容を準備して練習しますが、本番で少し違う聞き方をされてもうまく答えられるレベルまで対応できるようになります。
原稿を用意しても覚えていない場合は前日まで練習しても毎回答える内容が異なる、または詰まってしまうため手の打ちようがなくなります。
「大学のアドミッションポリシーのどこに共鳴しているか」「その大学で何を学びたいか」「具体的に受講したい講義」「入りたいゼミ・研究室」などは大学案内やオープンキャンパスでしっかり確認しておくべきです。
練習で答えられない時は正直に「本当にうちの大学に入りたいんですか?」と聞くことは行なっています。
本番で面接官が納得できなければ「面接はうまくいかない」と考えましょう。
実際には本番では調査書の特定の科目について質問されたり、オープンキャンパスで誰と話をしたのか具体低な先生の名前を挙げてくださいと聞かれたりします。
専門分野についての口頭試問もありますが難しい質問も多いので準備をしっかりしておいても答えられなかったという人は教室の生徒は不合格にはなっていません。
面接練習では生徒のスマホでの自撮りも行っています。
想定外の質問や答えられない質問などは皆さん目がカメラから必ずそれますが、面接官もそこらへんは見抜いているはずですので「絶対に目をそらさないように」とアドバイスしています。
同時に体が非自然に動いていないかなどもチェックしますが手の動き、足の開き(男子)なども各生徒で癖は出やすいですね。
・文系の人が理系を受験する場合
これは「合格しない」ではなく「進学後に授業について行けるか」がポイントになります。
当然面接でも「数学は難しいですか」と聞かれた事例がありますが評定に関してはしっかり上げておかないと必ず質問されます。
情報通信系なら物理は必修になりますが高校で履修していない場合は自分で勉強しておくことになります。
まず合格を優先させることになるのですが合格後に物理数学の学習を行った際「難しくてわからない」と言われたことがあります。
どうしたものか悩みましたが「電気の部分はやりましょう」という話になりました。
上記のうち小論文と面接に関しては号額できなかった人に共通していた特徴です。
一般選抜に強い人もいますので最終的に皆さん合格していますが、ここ2年ほどは一気に年内入試のハードルが上がり指導する内容もかなり深くなっています。
年内入試での進学をお考えの場合はご連絡いただければお話を伺った上でアドバイスを行わせていただいています。
※イベントやキャンペーンは教室ごとに異なります