鎌取教室の大学入試推薦対策と指導③
今日は國學院大学 神道文化学部 神道文化学科に総合型で合格した生徒さんの話です。

高2から教室に通われた生徒さんですが、一般選抜と公募制自己推薦(AO)での受験を想定して指導を行いました。
「神道文化を通じて社会に貢献したい」という目標がありましたので志望校は國學院一択で対策を行いました。
※神道系だと他には皇學館大学のみとなりますが自宅から通うことを考えました
一般選抜だと2~4倍の間で倍率が出ますが公募型の場合は実際にはそれほど高くは出ません。
ただし昼間部と夜間部に振り分けられるため昼間部での合格を目指しました。
・7月まで
これはどの生徒にも共通していますが「受験勉強+学校の評定対策」になります。
教室での受験勉強の進め方として「1学期はテスト期間とその前の1週間は受験勉強をストップして学校のテスト対策を行ってください」と話しています。
2週間x2回テスト対策の勉強をしても受験で使う科目も入っているのと、スケジュール表に反映済みですので受家ねbん強が遅れるということもなくしっかり得点を取った上で夏期講習に入りました。
・夏期講習時
専門学科の課題は「専門書1冊を読んで指定された章について論じなさい」というものです。
事前課題と分かっていてもまず専門書を読み込まないことには課題を書くことができません。
講師に同大学出身の方がいるのと僕自身も本を読みこんで夏の間は「とにかく読み込んで知識を付ける」ことに特化してもらい、並行して受験での3科目の勉強も行いました。
・9月以降
読み込んだ知識を文章にしていきました。
ポイントは「引用を多くしない」ということです。
引用文が多ければ自分の言葉で表現する部分が少なくなるので特にこだわってもらいました。
ちなみに一次選考通過後二次選考に進むことができるシステムです:
■第1次選考(書類選考)
①レポート[課題図書を読んだ感想文](2,000字程度)
〈課題図書〉『日本神道史(増補新版)』(吉川弘文館)
次の(1)~(3)から1か所を選び、内容の要約(600字程度)と自らが興味・関心をもった点について合わせて2,000字程度で論述する。参考文献等を使用した場合は、別途明示すること。
(1)「Ⅰ. 神道とは何か」
(2)「Ⅱ. 神道の歴史」を構成する節のうち一節
(3)「Ⅲ. 神社分布と神道の現在」
②志望理由書(900~1,000字)
③活動レポート(資料添付は任意)
■第2次選考
①授業の受講とレポート作成(120分)
授業(60分)を受け、授業内容に関するレポート(800字程度、60分)を作成する。
②面接試験(約20分)
大学での学修・研究に対する目的意識、修学意欲などについての面接を行う。
感想文と書いてある物ほど実は小論文の形を求められると考えるべきですので、実は9月からが非常に大変だったと思います。
要約+論述ですので矛盾点がないか、表現上問題ないか、論理が一貫しているかに着目しながらおそらく20回くらいは書き直したと思います。
二次選考を考えると一次専攻課題にしっかり取り組むことで知識を定着させやすくなると考え頑張ってもらいました。
同時に二次選考を見据えて原稿用紙に書いてもらったことも効果があったようです。
自分でも「神道」に関して課題図書以外に他に数冊読み込んで指導を的確に行えるように準備して臨みました。
・一次選考後
一次選考は無事通過、次は二次選考ですが「授業を受けレポートを書く」というシンプルそうで実はまとめ方に受験者の力が求められる課題です。
正直二次選考対策はどう進めるか数日間じっくりと考えました。
結論からいうと神道系の映像を10本ほど見てもらいレポートを書く練習方法になりましたが、「自分が大学で何を学びどのように社会に出て生かしたいか」を結論に据えていくパターンで流れをまとめるようにアドバイスしました。
実際に本番と同じ環境に近い形でシミュレーションしていくことを意識しながら面接練習もしっかり行いました。
面接は生徒のスマホで撮影しながら細かいところまでチェック、うろ覚えの場合は皆さん目が泳ぎますし体が動く傾向の人もいますので撮影とチェックは非常に重要です。
※千葉工業大学の推薦入試もある学部は講義ノートとその後の試験が重視されるので同じように対応を行った経験があります
・二次選考
二次選考ではレポートはしっかり書ききれたそうです。面接も非常に専門的なことを質問されたそうですが専門書をしっかり読み込んでいたことで正答できました。
当日課題にも面接にも言えることですが「10準備しておいて1か2出れば成功」だということです。
ヤマをはるのではなく広く準備しておくことが推薦にも一般選抜にも求められ実際に役立つと考えましょう。
無事に合格して入学式の後挨拶に来てくれました。
雰囲気はいいですと話していましたので大学生活が充実したものになりますように。
選考課題がペーパー論述の場合はとにかく「書きなれること」が大事です。
逆に書きなれている人はほとんどいませんので、「どれだけ文章を考えて書けるようになるか」で合否が決まると考えましょう。
※イベントやキャンペーンは教室ごとに異なります