学習の流儀25か条その16

京進では東京大学教授で脳の研究者である池谷裕二先生に
学習アドバイザーを務めていただいています。
池谷先生が提唱する学習の流儀25か条を紹介していきます。
今回はその16です。

テストを取り入れよ

テスト前の勉強というとどのようなものをイメージするでしょうか?
「教科書を何度も読む」「まとめノートを作る」などを
想像した人も多いかと思います。
実はこんな研究結果があります。

① 1回しか学習(入力)しない
② 何度も学習(入力)をする
③ 何度もテスト(出力)をする
それぞれのグループのテストの点数を比較してみたところ
③ の何度もテストをするグループの得点が高くなりました。

なぜこのような結果になったのでしょうか?
ご存じの人も多いと思いますが、脳は出力を重視するのです。

覚えるという行為は「入力」、覚えた情報をもとに
テストを解くという行為は「出力」にあたります。

記憶するというと「入力」を重視しがちですが、
記憶を定着させるためには「出力」が重要です。

「出力」では思い出すという行為が必要となり、
それがより知識の定着を促すのです。

また、脳に記憶される情報は、どれくらい
その情報を使う機会があるかを基準にして
優先度が選択されます。

覚えた内容を使って、問題を何度も解いたり、
繰り返しテストで確認するようにしましょう。

また、覚えたことを人に説明することも
「出力」にあたり、効果的です。

テストと聞くと「いやだなあ」と思いがちですが、
学習の定着を促すひとつの学習方法と考えて、
日々の学習のなかに取り入れてみましょう。

 

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投稿日:2021.11.01