【夏休み特集】田原本の歴史を知ろう!(第1回)
田原本町のみなさん、こんにちは!
京進スクール・ワン田原本教室 教室長の冨永です。
学生のみなさん、夏休みの宿題は終わりましたか?
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…といった感じで、いつも勉強に関する情報発信ばかりですが、少しみなさんの息抜きができたらと思い立ち、田原本町の歴史について再確認してみたいと思います。
田原本町の歴史的資源といえば、「唐古・鍵遺跡の環濠集落」「桃太郎伝説」「太安万侶(多神社)」「平野長泰(平野氏陣屋跡)」など古代から近世まで厚みというか幅を感じますが、記念すべき第1回は「太安万侶」をピックアップします。
太安万侶(おおの やすまろ、?‐723)は奈良時代の大和朝廷の役人で、現存する日本最古の歴史書『古事記』を撰録したことで知られ、田原本の多(おお)で生まれ育ち、多氏の長として文武天皇・元明天皇・元正天皇と3代の天皇に仕えました。
古代豪族の多氏は、初代天皇である神武天皇の皇子・神八井耳命(かむやいみみのみこと)を祖先とし、その15代目が安万侶にあたるといわれています。
また、安万侶のときに名字の表記を「多」から「太」に改めました。
ただ、安万侶の実在を疑問視する動きが古くからありましたが、1979(昭和54)年1月に奈良市田原町で墓誌銘が発見されたことで、位階・勲位・生前の住所・亡くなった日付が明らかになり、平城京左京四条四坊(現在のJR奈良駅の西側あたり)に住み、民部卿(民部省の長官、官位は従四位下相当)をつとめていたことが判明しました。
民部省とは、律令制時代に諸国の戸籍・山川・道路・租税・賦役などの事務をつかさどった役所です。
712(和銅5)年に元明天皇に上奏された『古事記』は、天武天皇(在位673-686)が撰録を企画し、稗田阿礼が口誦したものを太安万侶が撰録したものです。
『古事記』は上・中・下3巻で構成され、上巻は国土形成の起源と王権の由来を記し、中巻は神武天皇から応神天皇まで、下巻は仁徳天皇から推古天皇までの事績を記しています。
地元・田原本では『古事記』編纂の功績や役人としての活躍を讃えながらも、親しみを込めて「やすまろさん」と呼ばれています。
←多神社と『古事記』碑
そして今回、この特集のために一般社団法人 田原本まちづくり観光振興機構さんから資料をたくさん提供していただきました。
現在、田原本まちづくり観光振興機構さん主催で、第10回「やすまろさんへのメッセージ」コンテストが開催されています。
今年のテーマは”希望”です。
コロナに苦しむ今、やすまろさんへのメッセージとして”希望”をテーマに短歌を作り、多くの人に希望や勇気を届けたいですね。
受験勉強や夏休みの宿題の息抜き、また頭の体操として、やすまろさんにお願いしてかなえたいこと、コロナ禍で会えなくなった人に届けたいことなど、希望に満ちたメッセージを短歌のリズムにのせて作ってみてはいかがでしょうか!
締切は9月10日(金)です。
第10回「やすまろさんへのメッセージ」コンテストHP
https://tawaramoton.com/yasumarosan/
※イベントやキャンペーンは教室ごとに異なります