学習指導要領が変わる!教科書が変わる!変わるとどうなる?
さてタイトルの件ですが、学習指導要領が順次改訂されます。
2020年度は小学校で改訂され、新たに「英語が教科化」、グラフの読み取りのような「データの活用」が新設、
算数や理科の教科書の中で「プログラミング的思考」が新設されました。
2021年度は中学校の3学年、2022年度から24年度にかけては高校のものが改訂されます。
ここでは2021年度に改訂される中学校の学習指導要領に焦点を当てて紹介します。
今年は初めての共通テストが1/16(土)、1/17(日)の2日間で実施されますが、
その共通テストの内容が現在の中2(新中3)から新学習指導要領に則った内容になります。
ではどう変わるのでしょうか?
新しい学習指導要領では「何を知っているか」だけに留まらず、知っていることをどう活用し上手く伝えるか」までを目指しています。
知識を活用して課題を解決することが求められるようになり、様々な内容の充実が図られ、現行教科書よりも難しい教科書になったと言えます。
次からは教科ごとに少し細かく見ていきましょう。
英語
①学習単語数が増える
現在の中学校で学習する単語数は約1200語ですが、新しい教科書では約1800語に増加します。
小学校でもおよそ700語程度学習しますので、小中学校で習う単語数は2500語にもなります。
②文法単元が高校から移行してくる
原型不定詞、仮定法、現在完了進行形など高校で学習していた単元が移行してくるので難しくなると言えます。
③座学の時間が減る
これからの英語学習は4技能5領域(やりとり・発表・聞く・読む・書く)をまんべんなく学習していくことが目指され、
その結果、発表やペアワークの時間が増え、文法などを習得するための授業時間が減ることが予想されます。
数学
①「データの活用」領域が拡充される
累積度数、四分位範囲、箱ひげ図などが追加または高校から移行されます。
高校入試などでも出題が増える可能性があります。
②パターン化されていない問題の出題が増える
今までは典型的な問題が数多くあり、中には見ただけでこの解法だとわかる問題もありましたが、
今後は日常生活に絡めた問題の出題が増え、一見しただけでは解法が思いつかない問題の出題が増えることが予想されます。
国語
①「情報の扱い方」が新設
「複数の文章に限らない様々な資料から必要な情報を読み取って整理する」
「読み取った内容をもとに自分の考えを表現する」といった力を養うことを目的としています。
②語句の量が増加する
表現力を高めることなどを目的に、語句の量も以前の教科書に比較すると増加しています。
理科
①学習順序が変更されます
中1、中2の生物範囲で一部学習順序が変更になります。
また、中1の力の範囲が中2、中3に分割されます。
②プロセスが重視されるようになります
「実験・観察の目的や手順について仮説を立て、考察し、結果を表現する」といった
プロセスを重視したつくりになっています。
③高校内容が一部移行されます
化学範囲で高校内容から「ダニエル電池」が移行されます。
社会
①学習時間が一部変更に
地理の学習時間が120時間から115時間に減少。歴史が130時間から135時間に増加します。
②課題解決型重視のつくりに
知識を習得していることを前提に、設定されたテーマに取り組む課題解決型のつくりになっています。
③資料が増加します
資料の数が増加し、結果として定期テストや入試でも今まで以上に
資料の読み取り問題の出題が増えることが予想されます。
上記のような変更の結果、定期テストの難易度がアップする可能性があります。
今まで以上に日々コツコツ学習することが重要になります。
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