大学入試 2019 私立文系 〈教室長のつぶやき〉
大学入試のマジョリティ、私立文系の2019年入試動向は?
ここ数年来、受験生に厳しい結果をもたらしていた「定員の厳格化」の影響はあると考えたほうがいいと思います。
「定員の厳格化」とはどういうことでしょうか。実は私立大学の約40%は定員割れを起こしています。そしてその定員割れを起こしている大学はほとんど地方の大学です。一方大都市圏、とくに東京23区内の大規模大学は、定員を大きくオーバーして入学者を確保していました。そこで、文部科学省は、大規模と中規模の私立大学に入学者定員を守るよう迫り、それまで1.3倍まで許していた定員超過率を漸次減らし、2019年にはついに1.0倍としました。そして、オーバーした場合は補助金をカットするという厳しい対応にでたのです。
というわけで、ここ数年大都市圏の私立大学は入学者を絞らざるをえなくなり、それは一般入試の合格者減、補欠合格減に直結。
どうりで「ここんところ、MARCHや日東駒専にうからなくなったなぁ」とぼやかれているわけですね。
しかしながら、私大も昨年までに1.0に限りなく近く絞り込んでいるわけなので、2019年度が輪をかけて昨年より難化するとは言えないかもしれません。しかし不安要素がもう一つあります。昨年の厳しい受験環境のため浪人がたくさんいるということです。
受験生の皆さん、というわけで私立文系は今年も強気はほどほどに。しかしながら、落ち着きを取り戻る局面には来ているので、守りをしっかり固めて「攻め」の受験も大事だと思います。
守りを固めて「攻め」の受験というと、立ちはだかるものが「検定料」です。今は併願割引を採用している大学が多いのですが、いくら検定料が安いからと言って同じ大学を何度も受験するのはいかがでしょうか。
検定料と1次手続金を考えると、「一般入試はお金がかかる」という実感です。でもお金かけなくっちゃチャンスを逃す!
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